2018-07-21

家購入定点観測(1年目)

昨年の今頃から急遽検討を開始して、昨年から住み始めた家。
そろそろ1年経つので、定点観測的にコメントを残しておきたい。




立地:駅近は満足度が高いが、当然ながらデメリットもあった

購入した住居は、私鉄沿線の駅近(始発駅からその駅まで数分、駅から家まで徒歩2分程度)で、道一本挟んで線路に面した場所にあるのだが、現時点での感想は以下のような感じ。

人によるだろうが、自分は住居購入前に、「許容できそうなもの」と「許容しづらいもの」を以下のように仮説立てて、許容しづらい要素は回避し、許容できそうな要素は一種投資する感覚でリスクを取った。

<許容できそうなもの>

  • 電車に乗っている時間(本なりスマホなりを見れば気にならない)
  • 駅近であることに伴う電車の音(程度問題だが、ちょっと聞こえるくらいなら許容できるのでは?という仮説)
<許容しづらいもの>

  • 家から駅までの移動時間
  • 各駅しか止まらない駅で、急行の通過待ちをする時間(なんか悔しい)
  • 自動車の交通量が多い(排ガスや、子供の事故リスク)


で、1年経っての感覚としては以下のような感じ。

<良い要素>
  • 許容しづらい要素はすべて回避するような場所を選んだので、予定通り気にならない
  • 家から駅までの移動時間の短さは、非常に満足度が高い。駅に行くことの億劫さが皆無なので、気軽に電車を利用するので出不精度合が大幅低下
  • 駅に近い=駅前商店街に近いということでもあるので、ちょっとした買物の利便も改善(駅と家の間にコンビニがあるのも嬉しい)
  • 電車音は最初の1か月で全く気にならなくなった。深夜まで電車は結構走っているし、たまに深夜以降にメンテナンスと思われる音もするが、不思議と気にならない。これは、おそらく、電車ゆえ音のリズムが規則的だからなのかもしれない。
  • 電車に乗る時間は、転居前後で最寄り駅が変わらないので検証できないが、もともと負担感は低かったのでOK(ネット検索だと40分程度、混雑等を考慮した肌感覚だと45分程度)。
<微妙な要素>
  • 駅近なので、家の周辺にゴミがポイ捨てされている頻度が前の住居より増えた。家のまん前に空き缶などが転がっていると、ついついイラっとしてしまう。
  • 線路沿いだからか、わりと汚れやすい。本来であれば半年くらい放置してよいはずの換気フィルタが3か月くらいで汚れるとか、駐車場エリアが黒くなるとか。洗濯物が汚れるほどではないので許容範囲ではあるが、メンテナンス費用は覚悟が必要かもしれない。



建築スペック

注文ではなく建売を半ば勢いで買ったので、そもそも、そこまでスペックとかデザインについてこだわり抜いたわけではないのだが、一応以下に、一年経っての感想についてコメントしておく。

  • 高断熱・高気密はかなり良い・・・そもそも住宅購入を考えるきっかけとなったのは、もともとの住居が古くて窓から冷気が容赦なく入り込んできていたことだった。それゆえ、樹脂サッシや二重ガラスや、あとは自分もわかっていない諸々により実現している断熱性や気密性は非常に快適に感じている。
      
  • 虫が出ない・・・気密性住宅の副次的なメリットだと思うのだが、驚くほど虫が出てこない。ゴキは勿論のこと、蜘蛛ですら全然見なくなった。
    (蚊はさすがにたまに入ってくるが、、、)
    前の家だと、時折、虫が出没して騒ぎになっていたので、非常に平和。
      
  • 雨戸の開け閉めから解放された・・・高気密住宅のまた別の副次的なメリットだと思うが、全体に雨戸がなくても困らないようになっているので、前の住居では夕方や早朝の辛いルーティンだった「雨戸の開け閉め」から完全に開放された。これは非常に快適。
      
  • 無垢フローリングは気持ちいいが、当然ながら傷がつく・・・すべての机や椅子の脚に、スポンジだかウレタンだかでできた緩衝材をつけてはいるが、例えば子供が帰宅するなりランドセルを床に投げ落としたりすると発狂しそうになる(苦笑)ただ、最初の数か月はかなりセンシティブになっていたが、半年もすれば「まあ、そんなものだよね」とすっかりマヒしてしまった。
      
  • 3階建ての構造は気にならないが、物干し場が屋上というのはやや負担・・・新住居は、3階建て+屋上テラスといった間取りになっていて、洗濯物は屋上で干す動線になっている。購入当初は、初心者的に「3階建て!2階建てよりすごい気がする」とか「屋上!スゲー」みたいな感動をしていた。
     
     1年経っての感想としては、3階建ては依然気にならない。なんとなく2階建てよりカッコイイ気がするし(恥)。

    他方で、階下の洗濯機で洗った洗濯物を屋上に持ち運ぶという動線は、多少ストレスに感じている。屋上はなんの屋根もないので、干している間に日差しの直撃を食らう点もシンドイところ。

保有して初めて気づく大変さ(Skin in the game)

バフェットやタレブがよく「Have skin in the game(身銭を切れ)」と言う。

これは主には「販売する商品が値下がりしても困らないような立場の人がモノを売ると利益相反が起こりがち」という利益相反への懸念で使われることが多いように思うが、

ここでは「身銭を切ることで、初めて自分事として痛切に理解できるようになる」という観点でいくつかコメントしてみたい。

  • 猫のフン(怒)・・・これまでの人生では全く気にしたことがなかったのだが、近隣の野良猫が、我が家や近隣の色々なところで用を足している。庭というほど広いスペースではないものの、家屋の裏に砂利が敷かれたスペースがあるのだが、そこに時々猫のフンを発見してしまう。。。

    ビニール袋などを使って回収しつつ、撃退のための諸々の工夫を行っているが、若干イタチごっこ状態。
     
  • 掃除せざるを得ない・・・といっても自分というより妻におんぶにだっこではあるが、やはり自分の家となると、汚れが蓄積するのは全然許容できない。特に台所周りなどは、全体に白が基調色となっているので、キムチとかコーヒーとかを流したときには、流すなり掃除したくなってしまう。
      
  • 雪かきせざるを得ない・・・昨年度の冬はけっこう雪が降ったので、我が家も雪への対応に追われた。借家住まいのときは他人事モードで、自分たちの通路だけ確保したらそれ以外は何もせずにいたのだが、いざ自分の家となると、屋上等に雪が積もったとき、そのせいで排水が詰まってしまう等は避けたいので、雪が降り積もる中必死に雪かきを行った。
     
  • セコムをやめられない(汗)・・・住居に機械がデフォルトでついていたこともあり、当初のお試し期間にセコムに申込を行った。月数千円と、なかなかの出費なのだが、例えば「玄関が開くときにピンポンとなる」とか「外出時にセコムにお任せできる」等の機能は捨てるにはやや惜しく、結局いいお客さんになってしまった(照)。日経新聞と並び、「やめたいけど、やめづらい」という意味で、うまいなぁと思っている。