「LとRの発音」とか、「音節をつなげる」というあたりをある程度マスターした人が、さらに一段レベルアップするために使える教科書。
Mastering the American Accent
英語を学んでいて苦労する点として、「日本の学校では教えてくれないような、謎のお作法がたくさんある!」ということが挙げられると思う。
たとえば以下のようなところ。
- canとcan'tでは発音が結構変わる
- matterやinternationalといった単語における「t」は発音が弱まる
- 音節をつなげて発音する
- 疑問文でも、文末のイントネーションを上げるものと下げるものがあるが、その使い分け
本書は、まさにそのような「アメリカ英語のお作法」にフォーカスした本で、上記のような「アメリカ英語のお作法」が非常に詳細に書かれている。
本書の前段では、日本でも学べるような
- thとs・dの発音の使い分け
- LとRの発音の使い分け
- 過去形のうち、d,t, idと発音するものの区別
等の基礎的項目から始まっているが、後段になると上記のような「現実のアメリカ英語のお作法」が非常に事細かに記述されている。
自分の経験則に基づくと、正直にいって、「LとR」とか、「BとV」とか、「THとD」とかを正確に発音し分けることは日本人にはなかなか難しい。
他方で、アメリカ人も①文脈②発音上のお作法等の観点で、発音を正確に聞き分けることとは別のやり方も使うことで理解を正確にしているところがあり、本書ではこの②を学ぶことができる。
留学前に読んでおけばよかった・・・と、今強く後悔している。