- 実務として組織運営に携わる人や、管理職/経営者の人で
- 経験則一辺倒のスタイルに怖さを感じて
- 何かしらベースになるような理論を求める人
本書では組織に関する様々なトピックが取り上げられているが、本稿ではこれに影響を受ける形で、「根回し方式とトップダウン方式、意思決定の方法として優れているのはどちらか?」という問題について考えてみたい。
ただし、結論を先に言うと「時と場合による」とならざるを得ない。
本稿は、結論それ自体というよりも、どういう時に根回しが有効で、どういう時にはトップダウンの方が優れているのか等、結論の手前にある考え方の整理を行ってみたい。
以下、主にベイズ更新というコンセプトを使って議論を展開してみたい。