2018-10-20

(独断レビュー)TIMBUK2 Custom Fold Messenger

ずっと愛用していたメッセンジャーバッグを新調した。

留学中の2011年頃に、同級生が使っているのを見て気に入ってTimbuk2のメッセンジャーをカスタムして購入し、その後学校でも使い倒し、帰国後も使い倒し、最近では通勤でも使い倒していた。

外側は引き続き何の問題もなく頑丈なのだが、内側のライニングが弱く、ジッパーの取っ手が当たる部分が裂けてしまい、最近「そろそろ限界かな・・・」と感じていた。

そんな中で、ここしばらくずっと研究していたTimbuk2 Custom Fold Messengerを意を決して購入。それが届いたので少し記録しておきたい。




Where to buy


Timbuk2は基本的にはサンフランシスコの会社であり、日本のwebページ(co.jp)とは別に、本国のページ(.com)にもアクセスできる。

どちらでも買うことができるが(在庫がないカスタム品は、結局、注文後にサンフランシスコで作られるので)、自分は本国のページで購入することをお勧めする。理由は、両方を比較するとおそらくわかるはず。。。

本国のサイトで購入してから、ものの4日程度で家に届いてしまった。これにはびっくり。
SF工場での製造とか、SFから日本への輸送とか、いろいろあるはずなのに。

注文方法はUPSのExpedite(早め)とExpress(超特級)があるのだが、Expediteでこれなので、Expressにする必要は殆どないように思われる。

一つ可能性として思うのは、ラストワンマイルのデリバリーは日本のクロネコヤマトだったので、そこがTimbuk2社の予想を上回るクオリティ(だから早い)のかもしれない。

おなじみのSFマップ柄の強化ビニール袋に入り無造作に送られてくるが、Timbuk2を買うような人はおそらく、むしろそういった武骨さを好むのではないだろうか。


デザイン

前回と今回では、カスタムオーダーの選択肢が大きく変わっている。具体的には


  • 選べる生地の種類が増えた
      
  • 他方で、カラーバリエーションや、細かい選択肢(裏地など)が減った
     
というあたり。

個人的には、裏地を選べないことなどはかなり気になったのだが、そこは割り切ってオーダーを決行した。

今回選んだCustom Fold Messengerは、もともと持っているCustom Classic Messengerと比べると色々違っている。以下、相違点と、それぞれに対する自分の評価。



  • 横ポケット(ナポレオンポケット)がない・・・Timbuk2のバッグの価値のかなりの割合はこのナポレオンポケット。とても便利。それゆえ、それがないCustom Fold Messengerは結構気になったのだが、このバッグは外ポケットが出っ張っているので比較的取り出しやすいこともあり、「まあいいか」と妥協した。
      
  • 内ポケット・・・Classic Messengerは、バッグのタブ部分の裏地にジッパーが当たるので、おそらく数年経つと誰でも裏地が裂けるのではないかと思われる。その点、Fold Messengerは当たらないように設計されているのでその心配はなさそう。
      
  • ショルダーベルト・・・Classic Messengerは、粗目・太目のベルトが使われており、安心感はあるが通勤にはややカジュアルすぎるところがあった。Fold Messengerで使われているベルトは、それと比べると滑らか(シートベルトと類似)で、あと、細い。細いのが見方によっては安物チックに見えてしまうような気もするが、今のところ改善なのではないかと思っている。

生地


前回のClassic Messengerをカスタムしたときは、学校用・普段着用ということで、武骨さ・頑丈さを重視した。そのため、バリスティックナイロンを選んだ。これは本当に頑丈で、上述の通り裏地は裂けてしまったが、表地のバリスティックナイロンは未だにほとんど劣化していない。

また、利用するにつれある程度生地にシワというかクセも出てきてはいるが、そこまで変なものではないので全然気にならない水準。


今回のFold Messengerでもまずはバリスティックナイロンを考えたのだが、
  • そもそもオプションにバリスティックナイロンがなく、

    ①一段繊細だが高級感のある「セイルクローズ」というソフト目のバリスティックナイロン(1000D ナイロン)
     
    ②サテン感が強いが耐久性が弱そうなナイロンの「ボンバーサテン」(210D ナイロン)・・・プラダのバッグに似た生地感
     
    ③マット感と程よい光沢感のあるポプリン柄のポリエステル「マットポプリン」(300Dポリエステル)

    等しかない
      
  • 今のライフスタイルだとある程度通勤を意識するのだが、そうするとバリスティックナイロンだとややカジュアルに見えてしまうおそれがある
    (TUMIのようにデザインに高級感を出せば別なのだろうが、Timbuk2はデザインのベースはあくまでカジュアルなので)
      
ということで、お店でそれぞれの生地を見比べた上で、今回はマットポプリン生地を選んでみた。

これはある程度ギャンブルだと思っていて、おそらく耐久性が低いだろうから、以前のように「どこに行くのにも気にせず」とか「部屋でも地面でも気にせず置ける」とか、そういうのとは少し違う使い方をせねばならないかもしれないと思っている。

また、シワ・クセも懸念されるので、カバンの骨を使う予定。



使い心地

本国のサイトでは、

  • 取っ手の場所がイマイチ
      
  • ショルダーストラップの接続位置がイマイチ
      
等のレビューが出ており、その点は自分も結構心配した。

ただ、よく考えると自分は取っ手はたまにしか使わないので、そのポジションが多少微妙でも別に構わないように思ったので、エイヤーということで買ってしまった。

今のところ、使い心地はもともとのClassic Messengerとそこまで遜色ない。あえて言えば外ポケットとナポレオンポケットの差があるくらいか。

なお、サイズはワンサイズだが、Classic MessengerのSサイズとほぼ同じであり、もともとSサイズのClassic Messengerを使っていた自分としては「全然違和感ない」と言う感じ。

重量もほぼ同じ。スペックは日本のページには載っていないが本国のページには掲載されていて、それによると350gとのこと。さすがにそこまでは軽くない気がするが、これが本当なら、普通のブリーフケースは1kg内外、レザーバッグは1.5kgはするので、めちゃくちゃ軽い。

そのうち感想が変わったらまた追記するかもしれないが、取り急ぎはそんな感じで、総体としては結構気に入っている。