2018-12-28

Do and Don't (for Player) 2018年版

自分の観察や失敗経験をもとに蓄積した自己教訓集。
年末の棚卸的に、書き残してみたい。

マネージャーとしての観点とプレーヤーとしての観点があるが、本稿ではプレーヤーとしての観点について。

マネージャー版はこちら→リンク


評論家になるなかれ

できない理由を言わない。あるいは、言って終わりにしない。

論点があっても、それは愚痴の対象ではなく、所与となる制約条件。
論点を所与の制約条件として、どのようにしたらものごとを少しでも前に進めることができるか考えるのが仕事。

愚痴は飲み屋とか家とかで、家族友人に言うならまだしも、職場で言うのはアマチュア的。

仕事は制約条件下での利得最大化問題。制約条件を見つけて騒ぐだけでは仕事としてカウントできない。最適化問題を解いてはじめて仕事したことになる。


Never say "Want," just say "Did"

「~したい」と構想を語るのは、

  • 自分は本来それをできているべきなのに、できていない
  • できていないのは、怠惰だからか、あるいは、口ではそう言うが実はそれほど本気ではないから
ということで、いずれにせよ「私はイマイチです」と自己紹介していることに他ならない。

「~したい」というのは、愚痴同様、プライベートで友達や家族に話す場合以外には適さない。
仕事では、「~したい」という言葉は封印する。その時間があれば、さっさとそれを成し遂げて、「~をやりました」と言う。持っているアイディアの大きさではなく、成し遂げた実績の大きさをもって自らを語る。

ちなみに、何か新しい企画を通したいときにも、単なる企画書を示すのではなく、実際少しやってみてから「~をやってみたところ、うまくいきそうなので、引き続きやらせてくれ」と言う方が数段説得力がある。

いきなり勤勉にならない。まずは怠惰であれ

企画段階では怠惰がよく、実行段階では勤勉が良いように思う。

やるべきことのスコープ、程度等がおおよそ固まるまでは、「いかに楽をするか」というナマケモノの心が重要。「楽したい」と自分に素直にならないと、対処すべき問題の所在に敏感になれない。

変に勤勉に、あれもこれも頑張って乗り越えようとするような人は逆に害悪。

他方で、いざやることが決まったら、動き出したら、そこから先は勤勉に手を動かす。言い換えると、時を忘れて作業に没頭できるようにするためにも、企画立案段階では良い意味で怠惰になって、己に素直に準備することが大事。