2016-03-20

Thinkpad 下取り紀行

Surface Pro 4を買ったことに伴い、2010年から愛用していたThinkpad X201を下取りに出してきた。

今回はブックオフとソフマップ(ビックカメラ)の2か所と相談しつつ結局ソフマップで下取りに出したのだが、それぞれで結果が随分と違ったので備忘まで記録しておきたい。

ちなみに、2010年に買った古いモデルではあったが、SDD搭載だし、メモリも多めに積んでいたので、バッテリーが弱くなっていること以外は問題がないと思っており、そこそこの自信をもって下取り紀行に向かっていた。

ブックオフ

都心のとあるブックオフにThinkpadを持参。とても忙しそうで、どうやらPCは「通常のプロセスから少し外れた商品」ということであるようで、店員さんが少し面倒そうな顔。嫌な予感をもちつつも相談してみたところ、「忙しいので、ざっと2時間は待ってくれ」とのこと。

まいったなぁと思いつつも、休日で暇だったので了承し、電話番号を伝えた上で辞去。

読みたかった本でも買って読もうということで、本屋で欲しかった書籍を買って、その足で近所の空いていたカフェに陣取り、「よし、いまから2時間だ」ということで読書を開始。

そしたら、たったの30分後くらいに、できたので清算に来てくれとの連絡が。

おいおい、買ったアイスコーヒー半分以上残っているよ・・・と思いつつ、書籍のキリがよいところまで粘って、45分後くらいに再びブックオフへ。

値段を聞いてみると、たったの3,000円・・・。おいおい、絶対SDD云々とか査定せず、X201という機種名だけ、あるいは年式だけとかで査定しているでしょ。こりゃまいったと思い、価格に同意せず、PCを回収してその場を辞去した。

自分との闘い

一連のプロセスで一番悩んだのが、ブックオフをいったん辞去してから、ほかの店に行くか否かの逡巡だった。

いまとなっては本当に手ぬるい話だが、こういうときになると、途端に、

「面倒だからブックオフでいいじゃないか」

「どうせほかの店でもたいして変わらない値段しかつかないよ」
「ほかの店に行ってブックオフと似たような値段だったらどうするの?」

等、いろいろな悪魔のささやきが襲い掛かってきた。

今になって思えば、「ほかの店に行ってもいい査定が得られないリスク」なんて取るに足らないし、いい査定が得られないことを確認してからでも判断は遅くないのだが、不思議なもので、色々な観点から他店比較を妨げる悪魔のささやきと戦うハメになった。

ソフマップ

上記のような悪魔のささやきと戦いながら、その足でソフマップ(ビックカメラの上のフロアにある相談カウンター)へ。

ここはラッピングや返品等、下取り以外も色々やっているようで、3人くらいの店員がひっきりなしに複数のタスクを要領よくこなしていた。

呼ばれたので相談したところ、さすがに古本屋ではないので、非常にスムーズに受付が進み、色々査定したいので1時間はかかるが、場合によっては明日来てくれてもかまわないとのことだったので、翌日くることを伝えその場を辞去した。

翌日再訪問して査定結果を聞いてみると、なんと18,000円と非常にうれしい査定結果が出ていた。
聞いたところ、本来は2万円強がスタートラインだったそうだが、
(1) F1キーを外していたのだが、それが外し方が悪かったのかくっつきが悪いとのことでマイナス数千円
(2) 筐体の汚れでマイナス数千円
(3)説明書がないことによりマイナス千円弱
でトータル5千円程度のマイナス査定であったとのこと。

とはいえ十分満足いく水準だったし、その後のデータ消去等にも安心感があったので、「もう一軒、あるいはヤフオクとかも比較した方がいいかな?」と思いつつも、結局ソフマップに売却してしまった。

教訓

  1. データ消去を重視するのなら、しっかりした店舗で売る選択肢が有用。
  2. モノにもよるのだろうが、やっぱりブックオフの下取り価格は渋い。
  3. Always have alternatives. 交渉は代替選択肢をもちBATNAを高めるところから始まる。
  4. 交渉等をしているときには、どうしても頭の片隅に悪魔が出てきて、弱気や不安を一生懸命突っついてくる。これを「そういうもの」と認識すること・己の弱さを受け入れて、その前提で交渉に臨むこと(自分が強いという前提で交渉に臨んでしまうと、こういうときに折れやすいのではないか)
  5. やって失うものがあるわけでもないのであれば、とりあえずやっておくべし。今回であれば、ソフマップ査定をやって失うものはないのだから、あそこで弱気の虫が出るのはさておき、最終的には躊躇すべきではないのだろう。
と、たかがパソコンの下取りから、若干無理目ではあるが教訓めいたものを引き出してみた。