2013-02-07

老後資金

老後の家計設計について、頭の整理がてらメモ。



1.老後は60歳からではない、65歳から


  • 今後は、65歳まで年金はもらえないので、最低でも65歳までは働いている必要性が高い
  • 他方、多くの企業が歳定年制を維持しており、むしろ60歳になる前に色々な形で追い出す企業も少なくない
  • なので、60歳から65歳までをどうしのぐかという問題は、結構重要な問題。ここで年金や退職金を食い潰すか、この5年間で更に貯金できるかは、老後の家計に与える影響がとても大きい。

2.退職金はあまり期待できない


  • 統計によれば、そもそも15%の企業は退職金を支給していない
  • また、退職金は、自分がネットサーフィンした範囲で類推するに、せいぜい1~3千万円といったところで、これは、老後に必要な資金のごく一部にしかならない
  • 後述の通り、年金収入は月々の生活費をカバーすることすら困難で、退職金やその他貯金の食い潰しは不可避
  • なので、引退までに、退職金のほかに、さらにまとまった資金(あるいは持家)を確保しておくことが必須

3.公的年金による収入は、死ぬまでもらえるけど、金額はたかが知れている


  • 基礎年金(1階部分)は、仮に成人直後から60歳になるまできっちり払ったととしても、月額65,500円。
    ※なお、未納1年につき、年額2万円程度の減額。遡及的に納付もできるので、その辺は人により判断がわかれるところ
  • 仮に専業主婦の妻がいるとき、妻の年金はこの基礎年金だけ
  • 厚生年金(2階部分)も、かなり頑張って高給を稼いでがっつり納付しても(納付金額は最大で月額6万円弱)、もらえるのは月額20万円~25万円といったところ。月額50万とか、80万とかを年金からもらうのは全然無理
  • 以上から、専業主婦がいるサラリーマンがもらえる公的年金の額面金額は、精々、
    月額6.5万円(自分、基礎)+6.5万円(妻、基礎)+20万円(自分、厚生)で35万円いくかいかないか
  • 年金も所得税(雑所得として5%)とか住民税(10%)とか取られるので、手取りは30万円ちょいが精々で、20万円台もありうる
  • しかも、1.の繰り返しだが、もらえるのは65歳以上

4. 企業年金は、税務メリットあるけど、ザックリ言ってただの将来貯金と現在支出のトレードオフ

  • 自分のような普通のサラリーマンが積立できる金額はせいぜい月数万円。であれば、老後にもらえる企業年金も、せいぜい月数万円。
  • すごく大雑把にいえば、3階部分の企業年金は、積み立てた金額が老後そっくり戻ってくるだけなので、人生通算での損も得もあまりない
  • 確定拠出年金への拠出額は非課税なので、所得税率(20%とか23%とか)と年金にかかる5%の差の分だけ得とは言える(あと、運用益にかかる税率も非課税)
5. ここまでのまとめ
  • 60歳から65歳までは鬼門
  • 年金収入は、私的年金を足しても、せいぜい30万円そこそこであり、毎月の生活費で消えてしまう
  • 退職金も、言うほど期待しない方が賢明
  • 以上から、下記①②+αについては、引退前に、きっちり確保しておかないと、老後が本当に厳しくなる
    ①死ぬまでの家賃(例:15万円×12か月×30年=5,400万円)の貯金か、あるいは持家取得
    ②先に死ぬ相方の葬式・墓代、および各種介護関連費用(全部ひっくるめて2,3千万円くらい?)
  • ローンはマジで現役のうちに返済しておくべき。老後にそんな余裕ない。ローンが返せそうにないなら、もっと安い家賃の家に住んでおくべきだったということ

もうしばらく、家計については勉強する。